「こんな夜更けにバナナかよ」を観た。(その1)
今年も3年連続水掛祭り中は一時帰国をしていました。
夏日かと思ったら、次の日には冬のコートが欲しくなったり、変な春でしたね。帰ってきたら、ヤンゴンの気温は41度。覚悟してたけど、暑いですね・・・。
我が家のビオトープは睡蓮の葉っぱが増えすぎてえらいことになっていたけど、それは別の機会に書きたいと思います。
飛行機の中で、「こんな夜更けにバナナかよ」を観ました。全然知らなかったし、題名が面白いのと、大好きな大泉洋が主演していたので、観てみましたが、なかなか良かったです。
ネタバレしない程度にお話しすると、実在した鹿野靖明氏と言う筋ジストロフィーを患った男性が、ボランティアの支援を借りて行っていた自活生活を綴った映画です。この鹿野さんと言う人がすごいキャラでボランティアにわがまま言いたい放題で王様のように生活していたみたいです。
コメディー調にこうした重いテーマを語る映画は結構好き。
この映画には、渡辺一史氏と言うジャーナリストが書いた同名のノンフィクションが原作になっているそうです。
まだ本の方は読めていませんが、ネット上の書評などを読むと、この作品は障害者のテーマ以上にボランティアに大きく焦点を当てた作品である点に非常に興味を覚えました。
渡辺氏曰く、数十回に及ぶ鹿野さんとその「ボラ」たちの写真撮影とインタビューを通じて、「ボラ」の人たちのボランティアをする動機を突き詰めているようです。
そこには、ボラの人たちの慈善だけではないボラをすることで埋めている自身の生活への隙間や、それを悪い言い方をすれば漬け込んでわがままを言い続ける鹿野さんのそのどす黒さや生への強烈な執着が浮き彫りになると言います。
この話、私にはすごく納得しちゃいました。実は私も若い時に女性シェルターでのボランティアをしていたことがあるのですが、その時、自分自身も生活のことで悩んでいて、それでシェルターに駆け込む女性に共感したことがありました。
もちろん善意でボランティア活動を行っている人もたくさんいると思います。でも、ボランティアの中には支援される人と同じくらい支援することを必要としている人がいるのかもしれません。そして、その頃の自分はその一人だったのかもと。
どちらにせよ、個人的にはなぜボランティアをするのかと問われたら、「自分がそうしたいから」と言うのが自分には一番しっくりくる答えだなと思います。
この本、ぜひ読んでみたいです。